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skysong URL 2008-10-02 (木) 15:22

現代語訳で読むと、枕草子って「ブログ的」ですね。
今も昔も、ほかの人の感性の一端を垣間見るのは楽しいです。
壮大な物語や神話、思想体系のようなものも良いですが、10世紀の一女性の感性が淡々とつづられた文章が今でも読めるのは実に稀有でありがたいことだと、改めて思いました。

fishhead URL 2008-10-04 (土) 12:46

skysongさん。こんにちわ。

10世紀の一女性の感性が淡々とつづられた文章

ほんとに " 一女性 "って感じがしますよね。
その時代が、目に見えるようで何回も読んでしまいます。

こうやって残されてきたということは、すごいことですね。

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枕草子 ある女性の痛快な価値観

春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細く たなびきたる。

と皆さんも学校で習った「枕草子」。ふと気になって現代語版を読んでみた。
上の一文くらいしか知らなかったのですが、中身を見てびっくり。
今の女性にも負けない気強い発言と 自分の価値観を言い切る様が、男から見ても痛快で格好良すぎなのです。

さらに コミカルな面も。

「悲しそうに見えるもの」という段では、
水ばなを垂らして、ひっきりなしにはなをかみながらしゃべる声。
眉を抜く顔つき。


とくる。何百年前の女性が眉を抜いている顔を想像し思わず笑ってしまいます。
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今も昔も 自分の価値観をはっきり言い切る人は強い。
好きなお寿司は「あじ 太刀魚 さんま ひらめに鯛」と言う事くらいは、私でも言えるが、それが「季節」 「景色」 「色」 さらに 「にくらしいもの」 「胸のどきどきするもの」 「猫」 「めったにないもの」 と続くと「私はこうおもうけど、、、。」っとたちまち遠慮がちな言い方になってしまう。

清少納言は 多岐にわたって言い切っていく。
「歌」の価値観もあるらしいが、それより今にも通じる、そして彼女独特の視点が面白い。

「にくらしいもの」では、
急な用事のある時にやって来て 長々とおしゃべりするお客。
たいしたこともないくだらない人が、まんめんの笑みをたたえて得意げに弁じ立てた様子。
人目を忍んでくる男を見知っていて、吠える犬。
自分の現在深い仲になっている男が、以前の関係のあった女のことをしゃべりだして、ほめたりするのも、もうずいぶん前のことはあっても、それでも腹のたつものだ。
あけて出入りする所を、しめないひと、ひどくにくらしい。


なんて書かれると、いくつか思い当たる節に 人ってそんなに変わらないのだなーっとつくづく思う。
変わらないのは、ときめく女性の気持ちもそうだろう。

「胸のどきどきするもの」では、
髪を洗い、お化粧をして、かおり高く香のしみた着物など着た気持ち。そういう時は、別段見る人も居ない所でも、自分の心の中だけはやはりはずんだ気持ちになる。
約束の男を待っている様な夜は、雨の音や風の建物を吹きゆるがす音も、はと胸のさわぐものである。


と乙女な所も見せれば、

説経の講師は、美男子なのがよい。夢中になって、ひたと講師の顔を見守っておればこそ、その説き聞かせる仏法のありがたさも感得できるというものだ。

と教室に通うおばさまのようなことを言ったり、
さらには、明け方、女の許から帰って行く男は、ひどく気の進まぬ風情で ほんとに別れたくない雰囲気を醸し出し、何よりも女に身をよせて、夜の間の口説きの文句の続きを女の耳元に甘くささやき、昼間逢えないでいるあいだ、どんなに気がかりなことだろうっと別れの言葉もささやきながらするりと出て行く。こんなふうだったら女の方も自然にその後ろ姿が見送れるが、大抵の男は、ひどくさっぱり起き上がって 着物も几帳面に着直し、さらに探し物を「どこだ どこだ」とばたばたやって帰っていく。と男には耳が痛い文句を言っている(笑)


当時は当たり前だったのか、それとも清少納言独特の感覚なのか、はっとする言葉も出てくる。

「上品なもの」
たいそうかわいらしい、まだいとけない子が、苺などを食べている様。

「過ぎ去ったことのことが恋しく思い出されるもの」
非常に心を動かされた人からの手紙を、雨など降って所在ない日に、探し出した時。

など 実に映画的で 映像が、目に浮かぶ。



どうも源氏物語とくらべ 読まれていない「枕草子」だが、ある作家の、ある女性の凛とした価値観と 悠久の時代の人々の息づかいまで感じさせる名エッセイは、今も輝きを失わない名作です。



amazon 枕草子〈上巻〉―付現代語訳 (1979年)







Comments:2

skysong URL 2008-10-02 (木) 15:22

現代語訳で読むと、枕草子って「ブログ的」ですね。
今も昔も、ほかの人の感性の一端を垣間見るのは楽しいです。
壮大な物語や神話、思想体系のようなものも良いですが、10世紀の一女性の感性が淡々とつづられた文章が今でも読めるのは実に稀有でありがたいことだと、改めて思いました。

fishhead URL 2008-10-04 (土) 12:46

skysongさん。こんにちわ。

10世紀の一女性の感性が淡々とつづられた文章

ほんとに " 一女性 "って感じがしますよね。
その時代が、目に見えるようで何回も読んでしまいます。

こうやって残されてきたということは、すごいことですね。

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